古民家改修施工事例(2020.8)ー母屋の切離し工事

今回の古民家改修は、生駒郡にて母屋、離れ、水回りの改修をさせて頂きました。

メインは、母屋の減築切離し工事による駐車場の確保をテーマに計画施工しました。

 

改修前

軽自動車1台がギリギリの駐車場でした。

 

8畳の二部屋を切り離したのち、切離し部分の浸水予防の立ち上がり及び屋根部分の不陸(フリク)の調整を行っているところです。

 

 

外壁材は焼杉板張り、建具は木製引き違い、屋根のけらば部分は補強のための持ち送りを付けました。

 

 

改修完了後

けらばの瓦は「ひらけらば」と言って、古民家でよく使われている瓦です。

本来、葺き替えなら「袖瓦」を使うことが多いのですが、より古民家らしさを

引き立たせる見栄えにするために、敢えて価格、施工時間、施工技術ともかかる

「ひらけらば」を採用しました。

 

目標としてた駐車場のスペースは、5台ほど確保することが出来ました。

屋根屋さんには無理を言いましたが、古民家らしい屋根に改修して頂けました。

現状の事情に合わせて、住みやすく改修できるのも構造のしっかりしている古民家

ならではの良さではないでしょうか。